MOTOARCADIAのときドキッ! バイクライフ

モーターサイクル(MOTO)の理想郷(ARCADIA)を目指して名付けた管理人・MOTOARCADIAのなんて事のない日々のバイクライフを 『時々』 お届けする、個人ブログです。

【復刻コラム】 1年戦争 Vol.8(決着)

現在は開店休業中のボクのホームページに掲載したコラムの中で現在でも反響が大きく、時間とお金をかけてカスタマイズを施したホンダRVF/RC45が、2004年に廃車被害にあった交通事故車びりびり車に関する状況を事故発生から示談完了までの1年間にわたる奮闘記を【復刻コラム】として数回に分けてブログに書き写して公開していきます。

※以下の点にご注意ください。
①:特定の個人,団体名は名称を変更して記載していますが、事故から十数年経過している事から現在は存在しない団体や場所の記述があります。
②:金額や賠償交渉過程のやりとりについては、できるだけ事実に沿って表現をボカして公開していきます。
③:ブログへの転載に当たり、ホームページで公開した内容から文章の一部、絵文字の追加など加筆修正を加えている部分があります。

今後、皆さんが被害者になった時の交渉の参考にでもなればと思います。

ひとつ前に公開したVol.7はこちら。


第8話 【決着】

【復刻コラム】 1年戦争 Vol.8(決着)

2006年5月27日、4回目の調停。

最初に『石原軍団損保』が調停室に呼ばれ30分ほどで入れ替わりにボクが入室します。

そこで調停委員から説明された『石原軍団損保』からの提示内容は、物損賠償金額が250万円,過失割合が90:10というものでした。
譲歩案として物損賠償金額が300万円,過失割合が100:0を要求しているボクとしては当然、納得できるはずも無く受け入れを拒否します。

しかも『石原軍団損保』はこの提示内容で妥協しないのであれば調停は不調とし、裁判も止むを得なしと考えているとの事で半ば脅迫気味に妥協を迫ってきました。

ボクとしては弁護士と相談したいので一度、持ち帰らせてもらい次回での決着を要望しましたが調停員は、「前回も言いましたが、あなたは調停の趣旨を間違えています。 不必要に回数を重ねて長引かせることは調停には向きません。 今、この場で決めてください」と決断を迫ってきました。

「『石原軍団損保』には検討の時間を十分与えて、私には内容を精査する時間は与えてもらえないのかはてな」 と調停委員に食って掛かりましたが取り合いません。

そこで「賠償金額は元々の請求金額の半額しか保証してくれないのであれば、過失割合はこちらの要求を飲め激怒ムカッびっくり」と迫りましたが断固拒否されます。

調停委員に対してはボクは「あなた方の仕事は双方の意見の調整でしょはてな あなた方は私の要求の何を相手に伝え調整してくれましたかはてな 全部、先方の言いなりじゃないですかびっくり 250万円で妥協する条件は、100:0です。そう伝えてください激怒ムカッびっくり」と。

そして再度、『石原軍団損保』が呼ばれ話し合いの後、過失割合が95:5という変則割合(通常は10%刻み)の譲歩案が提示されました。

これではボクの損になりますが、ここが妥協の潮目と判断したボクは、装具やヘルメット等の被害請求はこれとは別途、請求していた内容から変更が無いこと,医療や治療費は全額『石原軍団損保』負担とする事を再確認するのであれば妥協するすることを伝え回答を待ちます。

その結果、先方がボクの要求を受け入れ以下の内容で妥結しました。

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1ywars_vol8 posted by (C)MOTOARCADIA

これは裁判に持ち込んでも当初の請求金額の約400万円は勝ち取れる見込みがなく、弁護士からは新車価格の200万円が最高支払い見込み金額である事を事前に聞いていた事,裁判費用や弁護士費用で100万円近い金額の支出が見込まれ実質的な受け取り金額よりも多く勝ち取ることができると判断してのものでした。

過失割合は95:5となった事で過失相殺として入手金額は¥2,375,000となりました。

その後は浜松家庭裁判所裁判長によりボク,引手倉君,石原軍団損保,調停委員が同席する中で調停調書が作成され読み合わせが行われました。
この段階で誤記や事実誤認があっても見逃してしまうと確定してしまうため、慎重に内容を確認していきます。
内容に間違いがない事を確認して調停が成立となりました。

事故被害にあってから丁度、1年掛かりで賠償交渉を行ってきた『1年戦争』はこれで終結となりました。

しかし左腕に残った後遺症や傷は一生涯、消えることはありませんしょんぼり
そして6年掛かりでコツコツ仕上げてきた大事なホンダRVF/RC45も元には戻りませんしょんぼりしょんぼり

交通事故車びりびり車は自分がどんなに注意を払っていても混合交通の日常では必ず巻き込まれる危険を含んでいます。

皆さんも日頃から公道での無謀な走行は自粛し予防運転に努めたり、加害者・被害者になった場合の行動を日頃から勉強しておくことをお勧めします。

そして万が一、被害者になってしまった場合、自身に過失が無いと判断できる状況で体が動けるのであれば携帯電話でのカメラでも良いので現状の状況を証拠として写真に残すことを強くお勧めします。
この写真を相手側に提示する事で過失割合の交渉を自分のコントロール下に置けて有利に進められます。

また希少バイクや高額バイクの維持管理・カスタマイズを行う場合はノート等に部品代、取り付け工賃などの領収書を残しておく事をお勧めします。
万が一の際にその車両状態の価値を証明できる資料が残っていないと1円たりとも自分の要求金額が請求できません。

ちなみに被害にあったホンダRVF/RC45は修理の見込みが立たなかった事からエンジンだけオブジェとして手元に残し廃車処分としました。

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141227_151240 posted by (C)MOTOARCADIA

受け取った賠償代金は次期愛車となるバイクの購入代金とそのカスタマイズ費用として全て消えうせました。

入手金を目当てにゴマスリをしても何も出てきませんのであしからずあっかんべー

※ 冒頭と重複しますが、この復刻コラムVol.1~Vol.8は2006年にボクのホームページ上で公開したコラムの再編集・復刻版です。

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