新車購入後、3年半が経過したホンダVFR1200F DCTの国内仕様ですが、使い勝手や足付き性を考慮してシート高さが海外仕様に比べて25mm低く設定されています。この3年半の間に全国を走り回った結果、走行距離は37000Kmに達しました。
当初は足付き性の良さに満足していましたが、経年劣化により表皮が滑りやすくなりスポンジもヘタリ出してきた事で長時間運転しているとお尻が前にズレてしまう問題が顕在化しました。
こうなると前乗り状態となって内腿をタンクカバーに沿わせる事が困難となりニーグリップがしにくくなり、身体を固定しようと上半身に力が入るので余計に疲れるという負の連鎖に陥ります。
また新車状態から気になっていたアンダーステア傾向(あくまでもボクの感じ方です)が強い原因もシート高が低い事でリヤ下がり姿勢が要因のひとつであると思われました。
ホンダVFR1200F及びDCT仕様は元々、欧州をメイン市場として開発された経緯があります。その為、欧州仕様が本来の姿と言えますが国内仕様は使い勝手を考慮してライディングポジションや動力性能の仕様変更を施した結果、本来の性能をスポイルされている事は否めません。
今回はシートを変更する事でライディングポジションを改善し、VFR本来の性能に近づけたいと思います。そこで純正オプション設定され、海外仕様と同じくシート高さが25mmアップとなる
ハイシートへ換装する事にしました。
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2012年モデルから国内・海外仕様共にシート表皮が変更されているそうですが、このハイシートの部品番号を確認すると設変番号は付与されていなかったので2012年モデル以降のシートかは判断できません。
今まで使用していた国内仕様のシートと比べると国内仕様はライダー側のシート幅が絞られており、高さ方向も大きく湾曲してえぐられているのが写真からも見てとれます。(もちろん、劣化による変形もあるでしょうけど)
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(写真左がハイシート 右が国内仕様)
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(写真奥がハイシート 手前が国内仕様)
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(国内仕様での足付き性)
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(ハイシートでの足付き性)
写真では少しわかりにくいですが、ハイシートの方が僅かに踵が浮いているのが分るでしょ
ハイシートに変更した結果、足付き性は若干悪化しましたが依然として両爪先ともベッタリで短足なボクでも支障をきたす程ではありませんでした。
そして膝の曲がりが緩やかになり右膝に交通事故の後遺症を抱えるボクとしては膝の曲がりが楽になりました。そしてタンクカバーの湾曲に沿って両脚を沿わせる事が可能となり、ニーグリップもし易くなりました。当然、ロングツーリングでもお尻がシート前方へズレる事が無くなったので運転も楽になりました。
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また僅か25mmですが旋回時の入力ポイントが上方へ移動した事で倒しこみが楽になり、サスペンションチューニングで改善されたアンダーステアがさらに気に改善され好みのハンドリングになってきました。
シートを変更するだけで長年の懸念項目が解決できたことに、ライディングポジションがいかに重要かを再認識させられる結果となりました。
本来はシート加工業者に依頼してボクのリクエストを反映させた形状と表皮に加工してもらう事も考えていましたが、トータルコストを考えると消耗品と割り切って定期的にハイシートに買い替えても金額的には大差無さそうだったので、しばらく今回のハイシートで様子を見てから次にどうするか決めたいと思います。
ちなみにボクのVFR1200F DCTは8mmアップのハンドルスペーサーを取り付けてあるので、ライディングポジションの改善はその影響もある事をご報告しておきます
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