YZF-R25のFブレーキパッド交換

MOTOARCADIA

2023年08月26日 12:01

2017年に中古で購入してから40000Kmを走破し、総走行距離が43000Kmを越えた愛車2号機のヤマハYZF-R25。(2023年7月時点)


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そろそろ色々な部位に経年劣化に伴うガタが出始めて来ており、DIYで出来る範囲は自分でメンテナンスを行っています。

ブレーキキャリパーを取り外さない状態でキャリパーを覗き込んでパッド残量を確認したところ、かなり摩耗している様子だったので今回はフロントブレーキパッドの交換を行う事にしました。

以下、交換の様子を簡単にレポートします。

ボクのYZF-R25は購入してからキャリパーマウントボルトを純正のトルクスボルト(星形ヘッド)から整備性を考慮して普通の六角ボルト(しかもチタン)に交換していますが、これを取り外します。


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取り外したブレーキキャリパーに組付けられた状態でブレーキパッドの残量を確認すると…。


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何という事でしょう、思いのほか、ブレーキパッドが摩耗していないぞ
何を見てパッド残量が少ないと判断したんだろう

交換しない手もありましたが、ここまで準備を進めてしまったので、もったいない気もしますが交換作業を進める事にします

パッドピン等を止めているβピンを抜き取ります(2ヶ所)


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取り外したブレーキパッド状態はご覧の通り。
適度に熱が入っていますが、段減りもなく順当な摩耗具合。


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ブレーキパッド残量はバックプレート込みで、7.5mm/7.7mmでした。


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元の全厚が分からないので、後ほど交換する新品と比較する事にします。

ブレーキパッドやバックプレートを抜き取り、水洗いやパーツ・ブレーキクリーナー等を利用してキャリパーに付着しているブレーキダストや油汚れを清掃します。


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引き抜いたパッドピンをみると錆びたりブレーキダストが固着していたのでサンドペーパーで適度に磨きます。


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次にブレーキキャリパーピストンの動作確認をすると2つあるピストンの動きに差があったので、ブレーキレバーを少しニギニギしてピストンを押し出します。
この際にピストンが抜け落ちないように取り外したブレーキパッド等を挟み込んで作業を行うと良いでしょう

ピストンの摺動面に手持ちのシリコングリスを塗り、ブレーキキャリパーツール(ピストンを回す専用の工具)を利用してピストンを回転させシリコングリスを全周に塗ります。

この後、ピストンを指で押し戻したり、ブレーキレバーを握ったりを繰り返し、シリコングリスを馴染ませて2つのピストンが均等に作動するようにします。

YZF-R25のフロントブレーキキャリパーは片押し2ポッドタイプのシングルディスクなので作業は楽ですが、バイクのキャラクターを考えると対向ピストンタイプにしたいトコロ。
こういうところにも古さを感じちゃうんだよねぇ

今回使用するフロントブレーキパッドはバイク用品の製造販売大手の【デイトナ】さんが取り扱うブレーキパッドシリーズのうち、トップグレードのゴールデンパッド(アラ還が懐かしむ黄金バットじゃないよ)をネット通販サイトでポチり購入。


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前述の通り、このブレーキパッドの全厚を測定すると8.2mmだったので、
 8.2mm-7.5mm=0.7mm
と総走行距離43000Kmで約0.7mm摩耗した計算になります。


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全然、交換しなくて良かったじゃん

釈然としない気持ちのまま、後には引けないのでキャリパーに新しいプレーキパッドを組み付けます。



チラリと見える真新しいバックプレートがソソります

ブレーキキャリパーをフロントサスペンションに組み付け、ボルトを締めます。
最後はトルクレンチでしっかりと締め付けトルク管理をして交換作業終了


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と言いたいところですが、実はもうひと手間必要です。
それはブレーキフルードの液面調整です。

新車購入から一度もブレーキフルード交換を行っていなければ必要のない作業ですが、ボクは何度かブレーキフルード交換を行っていて、摩耗したブレーキパッドの状態で液面をMAXレベルに調整しているので、ブレーキパッドを新品に交換した状態では液面がMAXレベルよりも上昇して液漏れの原因となる恐れがあります。

このためにブレーキパッドを新品に交換した現在の状態を基準にブレーキフルードの液面を再調整する必要があるのです。

という事でDIYで制作したブレーキフルード交換キット(といってもボトルと透明チューブですけど)で液面調整を兼ねてブレーキフルードの交換も行います。


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ブレーキレバーをニギニギしながらブリーダーの開け閉めをしてフルードタンクに新油を注ぎながらブレーキフルードを入れ替えます。


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ブレーキフルード交換ついでに、リヤブレーキのタッチが少しスポンジーに感じたので、リヤブレーキフルードの交換も行います。

すると…。


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出るわ出るわ、気泡が…


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リヤブレーキ操作のたびにドコからか空気を吸っているかと思いましたが、それにしては気泡が少ないのでブレーキフルード内に含まれる水分などが熱で気化した事で気泡が発生しているのかなぁ

ここのところ、結構な頻度でリヤブレーキのエア抜きをしているので、ちょっと心配

ここ数年はカスタマイズは行わずに消耗品の交換に留めるメンテナンスが続きますが、ブレーキパッドはチューニングパーツでもあるので、好みのタッチや制動力が得られるものを見つける楽しみはありますね

さて、実際に使用した感想ですが、純正の耐久性を重視し制動力もリニアに立ち上がる『レジン系』に対し、ゴールデンパッドは制動力の立ち上がりが早く制動力の効力もレジン系に勝る『メタル系(シンタード系)』ということで、ブレーキレバーを少し引いただけで効力がすぐに立ち上がり、ミドルクラス以上のスーパースポーツに乗り慣れた方には、ブレーキタッチ等が同じ感じになるのでこちらの方が好まれると思われます。

ブレーキレバーへの入力の強弱でブレーキコントロールもしやすくなりますしね

ボクはどちらかというとメタル系のブレーキパッドを装着したバイクばかりを乗り継いできたので、これほどブレーキタッチや制動力に差が出るとは思わなかったのが正直な感想デス

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